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日本のWebエンジニアの大半と英語

d.hatena.ne.jp

なんか道すがらtwitter追ってたら例のごとくタイムラインが定期的な英語熱に見舞われてた。
原因が上記の記事っぽい。

偉そうに言えないけどツッコミたくなる点が多くて、主な意見としては

  • グラフを描くためのサンプル数とその中身
  • 取り上げる技術
  • 英語による成長角度の変化

といった点に筆者の個人的なバイアスがかかっていて、
大きすぎる主語と多大なミスマッチを起こしている、というのが違和感の根っこだと感じました。

僕も一応、この筆者が前回書いた技術は一通り試しましたが、自分がそれを勉強することでコストをかけた結果、
エンドユーザーが享受する価値が劇的に変わるのか確信が持てなかったので、
正直モチベが下がってしまったタイプです。(採用例意外と多いっぽくて学習しなきゃと思いつつ...)

なので、それに関しては言及する資格がないと思っています。

英語がわからない日本のエンジニア

一方、英語による成長度合いについての話は、自分の原体験と食い違いすぎている。
だいたい、英語がわからなくて成長が阻害されているエンジニア、見たことがない

「英語を先に学んでからプログラミングを勉強した方が、圧倒的にプログラミングの学習効率が高い」

この、英語とプログラミングの学習順序が逆になる人、
英語が原因で成長が阻害されるようなエンジニアって、本当にいるのかとすら思ってる。

業界の先駆者が英語を勉強しろって言ってるのって、単純に英語を読めるようになれとかじゃなくて、
ネイティブレベルで理解できるようになったりする話なのかと思ってた。
OSSでコミットメッセージ書くときや、フォーラムで議論するときに伝わりやすい文脈構成とか、
海外にいってミートアップで会話するときにパッと英語が出てこないときつそうだし、
そのための勉強をしとかないと、海外を視野に入れたエンジニアとしての働き方はできないゾ!という主旨なんだと。

その主旨で英語を勉強しようと言われるとわかるんだけど、そうでない限り英語が差別化要因になると全く思えない。
この筆者が言及してるレベルで英語に困ってる人、かつその結果プログラミング学習にも困ってる人、まじで見たことがない。
むしろ周り割と喋れる人多くて、「どんな記事ウォッチしてるんですか?」って聞いたときに
海外のサイトを候補にあげたり、ドキュメント読むときに書籍以外はほぼ英語とか、そういう状況になるのが自然で、
「ああ〜この業界英語リテラシー高いな〜みんなすごいな」くらいの所感だったので、そういう意味で原体験と大幅に食い違う。

英語を学べと言われる側として

凄腕ハッカーが英語は勉強しようってよくおっしゃってて、”エイゴは大事”みたいな雰囲気なんだけど、
そのアドバイスが受け取る側のレベルに合わせて曲解されると、これほど誤差を生む話題はそうそうないよな、と思っています。

凄腕ハッカーの方々、githubのスレで延々と議論してるタイプの方とかいて、
そういう方が「英語を勉強しておくと将来役に立つし、エンジニアとしての生命線になりますよ」とおっしゃったとする。
そのときに受け取る側が「俺もドキュメント読むときに文法整理できなくて読むのに時間かかるんだよなー」という
視点で理解すると、目的意識というか、視点がズレててヤバイ。結局生命線がなくて死に至る気がしている。

英語に関するアドバイスって、受け取る機会が大変多いので、
発言されている方がどんなバックグラウンドを経ているのか考慮しないと後々苦労する気がしている。
解釈によっては、もはや言われるたびに自分の英語へのハードルを見直さなきゃいけない文脈なので結構つらみがある。

まとめ

上記全て違和感の表明であり、割と取り止めがなくなりました。
僕の個人的なバイアスがかかってると思うので、強めに握った拳で反論する気はないです。
主張としては、「英語を学んで真にアドバンテージになる世界って結局コードを多量に書かなきゃ辿りつけない世界だろうし、
エンジニアの成長要因として真っ先に英語を題材にするの、曲解を生むのでよくないと思う」ということでした。